2020年は新型コロナウイルスの世界的感染拡大によって様々な企業が大きなダメージを受けることとなりました。
特に我々に身近なものとして、飲食業界が真っ先に連想されるかもしれません。
Go To イートによる外食産業の活性化、そして秋ごろには新型コロナの感染状況に一旦の落ち着きが見えたことで、回復も見えてきましたが、11月に入ると第三波が警戒される状況となります。
今年は苦しい一年を強いられ、ようやくこれからと期待した同業界、それもこれからの時期は忘年会を控えていますし苦しい状況は続くも期待に胸を躍らせたことと思いますが、依然として状況は厳しいことでしょう。
しかし、ここにきて飲食業界の今期決算は黒字化または赤字幅の縮小などを発表する企業が増えてきました。
そのポイントとなるのは、今年の春から夏にかけて、すでに大幅赤字予想を発表している企業です。
企業側としては年間を通して最悪な事態を考え大幅赤字予想としていましたが、一時期に比べて利用者が戻ってきたことで、最近では徐々に回復傾向にあるのです。
そんな中、吉野家は今年10月に同業他社と同じく大幅赤字を発表するとともに、経営不振店舗の退店などによる特損も計上しています。
また、同社の場合はお酒を提供する居酒屋とは違い、良くも悪くも新型コロナに"慣れた"今の状況なら、ここから極端に売り上げが減少するとも考えづらく、膿出しを済ませている今なら今後の回復に期待できるかもしれません。
特に同社は株主優待が人気の銘柄でもあります。
100株で3000円という高い優待利回り+吉野家は全国的に店舗があるため、利用先に困る心配もありません。
残念ながら配当は見送りとなりましたが、将来的に復配の可能性もあるでしょうし、業績回復とともに根強い優待期待を考えて今の内に買っておくと良いかもしれません。